エステティシャンとして、女性のキレイをサポートしたいと思っている方は多くいます。そんなエステティシャンですが、どのような就職先があるのでしょうか。エステティシャンというと、エステサロンというイメージがあるでしょうが、その他にも職場はあるのか、あるとしたらどんな職場なのか、エステティシャンとして働くことを目指すなら知っておきたいポイントです。今回は、エステティシャンの就職先について詳しく見ていきましょう。

エステティシャンの就職先はいろいろ！

エステティシャンの就職先はさまざまな場所があります。
まず、思い浮かぶのは大手のエステティックサロンでしょう。大手の場合には美容系の大手企業が各地域に出店しているので、地方でエステティシャンとして働きたいという方とっては選択肢の上位に上がるのではないでしょうか。また、大手ではなく個人経営のサロンもあります。個人経営の場合には、経営面のサポートなどを任されることもあるのです。将来的に独立を考えているのならエステティシャンとして技術を磨くだけでなく、経営面も学べる個人経営というのも良い選択肢のひとつでしょう。
ホテルや宿泊施設という選択肢もあります。エステやスパなどを備えているホテルも増えていますので、エステティシャンの需要も増えてきているのです。
また、化粧品メーカーも就職先としては選べます。化粧品メーカーの美容部やエステ部に所属して働くことになります。働き方としては化粧品メーカー直営のエステサロンでの施術やデパートなどのブースで美容指導やマッサージ指導などを行うことになるでしょう。
リラクゼーションサロンといって、アロマやオイルなどを使ったマッサージをする施設もあります。こちらは、マッサージなどでリラックス効果を高めてストレスや疲れを軽減するというサロンで、手を使った技術を高めていく傾向が強い施設です。大手のエステティックサロンと同じく、多くの店舗がありますので、エステティシャンの就職先としてはメジャーな施設になります。
そのほかにも、メディカルサロンという医師が常駐しているサロンで働くという選択肢もあります。医療的な知識を持った医師のアドバイスや指導によって、エステを行うのです。

未経験からエステティシャンになるメリット

未経験でもOKというサロンが多いのがエステ業界の特徴ですが、未経験からエステティシャンになるメリットはなんなのでしょうか。
まず挙げられるのは、働きながら技術を磨くことができる、ということです。エステティシャンの技術を磨くときにスクールに通うことを考える人もいるでしょうが、どのスクールがいいのかわからない、そもそも近くにスクールがないという場合もあるでしょう。そのような時に、未経験OKというサロンに就職すれば、働きながら技術を磨いたり、先輩たちから知識を学んだりすることが可能です。大手のエステティックサロンや化粧品メーカーなら、独自の教育システムを無料で受けることができる可能性もあります。また、すぐに実践経験を積めるのもメリットのひとつです。エステティシャンは実際に人に施術して学ぶことが多い職業ですから、実践経験を積んでスキルアップしていけるのは良い点です。このように、働いて収入を得ながら技術を高めていけるのは大きなメリットだと言えるでしょう。
希望する分野のエステが学べるのもメリットのひとつになります。エステサロンと一口に言っても、色々な分野があります。フェイシャルケアを極めていきたい、アロマセラピーで人を癒すプロになりたい、といった目標がある場合には、その専門分野に特化したエステサロンを選んで就職することで、初めからその分野のスキルを習得して技術を高めていけるのです。

就職してからのデメリットはある？

未経験からの就職はメリットも多いですが、デメリットも存在しています。
まず、短期間で知識や技術を習得する必要がある、ということです。未経験とは言え、現場に出たらプロとして働く必要があります。施術を受けに来るお客さんにとってエステティシャンが未経験であるかどうかは関係ありません。きちんとしたプロとしての立ち振る舞いをする必要があるでしょう。サロンの雰囲気を理解してそれに合った接客をする、施術の技術やエステの知識など、短い時間で覚えることがたくさんあります。何も知らない未経験からということで、初めはとにかく覚えることが多く大変といったデメリットがあるのです。
また、資格を取得したいと思っている場合には働きながらの受験になります。エステティシャンとして長く働いていきたい、もっとレベルアップしてエステ業界に貢献したいと思っている人もいるでしょう。そのような時には資格を取ることを考える人も多くいます。エステティシャンには、国家資格のようなものはありませんが、エステティック協会が認定する資格があるのです。その中の資格には「エステティシャンセンター試験に合格している」、「協会認定校での300時間課程の修了、または実務経験3年以上」という条件が定められているケースがあります。未経験から就職して資格を取得しようと思えばまず、エステティシャンセンター試験に合格する必要があるのです。働きながら、技術試験や筆記試験の勉強を独自で行う必要があるので、休みの日や仕事終わりでも時間の管理をしっかりとして試験に備えなければいけません。働きながら独自に勉強するというのは思った以上に大変なことですので、モチベーションが高くなければ継続することは難しいでしょう。

就職先を選ぶときのポイントが知りたい！

就職先を選ぶときのポイントとして重要なのは、研修制度が充実しているということです。未経験からエステティシャンとして働きたいと思うのなら、しっかりとした研修制度があるのはもっとも重要なポイントでしょう。就職先探しで求人情報をチェックする際には、「研修」に関する項目が載っているところを選ぶようにすると、未経験でもスキルを効率的に学んでいくことができます。サロンで独自の研修があるのか、その研修内容はどんなものなのかしっかりと把握して選んでください。中には、資格取得サポートをしてくれるところもありますし、独自の研修を受けて資格取得をしたあとに店舗に配属される、といった未経験からのエステティシャン育成に力を入れているサロンもあります。また、研修中に給料が出るのかというところもきちんと調べておくべきでしょう。
キャリアアップができるサロンというのも就職先選びには大切です。未経験から入って技術や知識を学び、資格などを取ってエステティシャンとしての実力をつけたのに、扱いがいつまでも未経験のまま、待遇が変わらないというのではやりがいも感じられません。長期的に考えれば、しっかりとキャリアアップして待遇が良くなっていくようなサロンを選んだ方がいいでしょう。未経験の場合にはアルバイトやパートからというケースもあります。研修の後や経験を積んだ後、または資格取得後に正社員として雇ってもらえるのかなども調べておく必要がありますので、未経験から入った先輩が今どのような地位にあるのか、正社員として登用されているのかといったことを確認してください。
未経験OK、未経験歓迎と求人情報に載っているようなサロンを選ぶのもポイントになります。即戦力や経験者が優遇されることが多い世の中ですが、その中で未経験を積極的に採用しているエステ業界はやる気さえあればどのような人でも活躍できる業界なのです。未経験歓迎というところは、働きながらスキルを高めていくためのサポートなどがしっかりしていることが多いので、そのようなサロンを選ぶと効率的でスムーズにエステティシャンの技術を習得できます。

自分に合った就職先を選ぼう！

このようにエステティシャンといってもさまざまな就職先や希望する分野があります。自分がどのようなエステティシャンになりたいのかをしっかりと把握して、それを実現するためにはどのようなサロンが一番いいのかを考えて効率的な就活をしてください。
また、エステティシャンとしての経験を積みたい、独立などを視野に入れているという方なら、LMSレンタルサロンを利用するという方法もあります。使いたい曜日、時間だけ店舗を借りて施術するというサービスなのですが、エステスクールと連携しているので無料でエステ技術の受講ができたり運営についての相談やアドバイスなどを受けたりできるのです。自分1人で開業するより費用も掛かりませんし、プロに相談しながら運営できるので、選択肢のひとつに入れてみてはどうでしょうか。